更新日:2025/07/10
公開日:2024/08/29
スタウトビールとは?味の特徴や歴史について
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目次
ビールの種類でも人気が高い「黒ビール」。
色の黒いビールだけでも、世界には、さまざまなビアスタイルがあります。
黒ビールに興味を持ったら、まず飲んでおきたいのが「スタウト」です。
この記事では、黒ビールの代名詞ともいわれる「スタウトビール」について、わかりやすく紹介します。
スタウトビールとは?
「スタウト」とは、ロースト麦芽の香りと苦味が特徴の黒ビールです。
コーヒーやチョコレート、ナッツのような香ばしさも感じられます。
上面発酵でつくられるビアスタイルで、エール特有の濃厚なコクと香りが楽しめます。
飲みごろ温度はやや高めで、常温に近いくらいがおすすめです。
日本の大手ビールにも「スタウト」の名前がつく商品がありますが、日本のビールの表示においては、発酵方法に規定はなく「濃色麦芽を原料の一部に用い、色が濃く、香味の特に強いビール」と定められています。
基本情報
発祥国 | アイルランド |
---|---|
発酵方法 | 上面発酵(エール) |
アルコール度数 | 4.0%〜5.5% |
ビールの色合い | 濃色〜ブラック |
味の特徴 | ロースト麦芽の香ばしさと苦味 |
飲みごろ温度 | 11〜15℃ |
スタウトビールの発祥・歴史
スタウトは、18世紀後半のアイルランドで誕生しました。
18世紀初めにロンドンで流行していた濃色ビール「ポーター」がアイルランドに伝わり、アルコールを強化してつくった「スタウト・ポーター」が起源といわれています。
当時のアイルランドでは、麦芽に対して高い税金がかけられていたため、麦芽化せずに大麦を高温で焙煎した「ローストバーレイ」を使い、節税対策として考案されたビールでもあります。
スタウト(Stout)とは、英語で「強い、どっしりとした」という意味。その名の通り、ポーター以上に強い苦味と香り、重厚でコクのあるビアスタイルです。
スタウトビールの種類
スタウトにはいくつかの種類があります。
「ドライスタウト」は、黒ビールの代名詞ともいえる定番のスタウトで、香ばしいコーヒーの香りとクリーミーな泡立ちが特徴です。
「インペリアルスタウト」は、7%〜12%の高めのアルコール度数と濃厚さが特徴的。
18世紀にロシア皇族たちが好んで輸入したビールで、海上輸送中に腐敗を防ぐために、原材料をたっぷり使い、高アルコールに仕上げています。
ほかにも、牡蠣のエキスを入れてつくる「オイスタースタウト」や、デザート感覚で楽しめる、甘いフルボディの「スイートスタウト」などがあります。
スタウトビールの選び方
スタウトは、幅広い料理とのペアリングが楽しめるビールです。
食事やシーンに合わせて、さまざまな選び方があります。
香ばしいロースト香が特徴のスタウトは、ステーキや焼肉などの肉料理や、カレーとも相性抜群!
スタウト特有のコーヒーやチョコレートのような味わいは、ブラウニーやケーキなどのデザートにも良く合います。
甘さを特徴としたスタウトなら、食後酒にもぴったりです。アフォガードのようにバニラアイスにかけて食べる楽しみ方もできます。
リラックスタイムに、じっくりと味わうなら、アルコール度数が高いスタウトがおすすめです。
まとめ
いつもの黄金色のビールとは気分を変えて、ちょっと冒険したいな、と思った時に、最初に目につくのが黒ビールかと思います。
コーヒーやチョコレートのような香味を持つスタウトは、ビール初心者や、ビールが苦手な人の入り口になるビールでもあります。
クラフトビールのスタウトは、その土地の特産品を使った個性的なビールが多いことも特徴です。
新しいアイディアのスタウトが、次々と生み出されているので、クラフトビールの販売店を早速チェックしてみましょう。
クラフトビールといっても種類が豊富にあり、ホップの苦味や香りがクセになる「IPA」や、コクの深さが日本人に合う「ペールエール」などさまざまです。
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