更新日:2024/10/08
公開日:2024/08/29
デュンケルとは?黒いビールの由来や美味しく飲む方法をご紹介
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目次
「デュンケル(Dunkel)」は、黒に近い色味と香ばしい風味が特徴のビールです。甘みと苦みのバランスが良くスッキリとしているので、ビールが苦手な人でも飲みやすく、日本人でも多くの人が好んでいます。
この記事ではそんなデュンケルについて、歴史や醸造方法、味、美味しく飲むための方法などを紹介します。デュンケルを試してみたい方や、さらにデュンケルを美味しく飲みたい方はぜひご覧ください。
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デュンケル(Dunkel)ビールの基本情報
まずはデュンケルの基本情報として、歴史と醸造方法をまとめました。
ドイツビールのスタイルの一つ
デュンケルは、下面発酵で醸造されるドイツ発祥のビールスタイルです。その見た目から「黒いビール」とも呼ばれます。原料の麦芽をローストしており、香ばしい味と香りが特徴です。
発祥地であるミュンヘンでは、デュンケルは「ミュンヒナー・デュンケル」と呼ばれています。伝統あるビールであり、とりわけ黒ビール愛好家から愛されています。
デュンケルは下面発酵で醸造されている
前述の通り、デュンケルは「下面発酵(かめんはっこう)」で醸造されるビールです。この下面発酵についても解説します。
下面発酵とは5~10℃の低温で、7~10日の長期間にわたり酵母を発酵させるビールの醸造方法です。低温でじっくりと時間をかけて発酵させることでアルコールと二酸化炭素の生成スピードも緩やかになること、雑菌が繁殖しにくく製造管理がしやすいため一定品質のビールを大量生産するのに向いていることなどの特徴があります。
19世紀後半に普及しはじめて以降、現在でも世界的に主流の醸造方法となっています。
なお下面発酵の名前は、麦汁内の酵母が発酵の過程でタンクの底へ沈殿することから名付けられました。
デュンケルはなぜ「黒いビール」と呼ばれるの?
前述の通りデュンケルには「黒いビール」という別名があります。
別名の由来はその見た目。デュンケルは濃いブラウンに近いダークな色合いが特徴です。この色合いにちなんで、「黒いビール」の別名で呼ばれるようになりました。
なおデュンケルの名前も、もともとはドイツ語で「暗い」という意味を持つ言葉「Dunkel(ドゥンケル)」に由来しています。
デュンケルの味わいは独特なカラメル風味
デュンケルはダークカラーの色合いをした見た目に加えて、カラメルのような香ばしい味わいも特徴の1つです。
この独特のカラメル風味は、原料の麦芽を160~200℃の超高温で焙煎することによって生まれます。麦芽をローストすることでモルトに含まれる糖分がカラメル化し、ビールに香ばしい味や香りを加えるのです。
デュンケルとピルスナーの違い
デュンケルと同じく下面発酵によって作られるビールに「ピルスナー」があります。しかし、同じ醸造方法でも見た目や味は大きく異なります。
まず見た目ですが、ダークカラーをしたデュンケルと違い、ピルスナーは淡いゴールドカラーです。世界中でもっとも広く飲まれているだけあり、一般的にビールというと、まずピルスナーのような見た目・色味を想像する人が多いでしょう。
そして味は、爽やかなホップの苦味が感じられます。キレのあるのどごしや、さっぱりした味わいも人気の理由の1つです。
見た目も味も大きく異なるデュンケルとピルスナーですが、どちらも世界で広く愛されているビールであることに変わりありません。
デュンケルは日本でも身近なビール!
冒頭で述べた通り、デュンケルは日本で広く飲まれているビールの一種です。クラフトビールとして多くの種類が販売されるようになり、身近なビールとなりました。
もちろん、販売されただけで多くの人に飲まれるようになるわけではありません。デュンケルが日本人にとって身近になった理由には、次のようなものがあります。
実は日本人に合うテイスト
甘みと苦みのバランスが良く、スッキリとした味わいのデュンケルは、日本人にとって非常に飲みやすいテイストです。地ビールとしてはもちろん、近年の日本では大手のビールメーカーやクラフトビール醸造所がデュンケルビールを提供していることからも、日本人の好みに合うこと、需要が高いことが分かります。
ペアリングしやすい
もう1つ、デュンケルは食事との相性が抜群で、様々なビールとの飲み比べやフードペアリングを楽しめるのも、日本人に愛される理由の1つです。特にバーベキューのお供に飲むデュンケルはこの上ない美味しさ。ソーセージや野菜とよく合います。
デュンケル自体が独特な味をしているので、食事とのペアリングを楽しみながら、その個性的な味わいを堪能できるのも魅力です。
デュンケルを美味しく飲むための方法
最後に、デュンケルを美味しく飲むための方法をまとめました。
ちょっとした配慮や工夫で風味が格段に変わるので、ぜひ実践してみてください。
冷やしすぎない
ビールは冷たいほうが美味しいと思っている人は多いと思いますが、デュンケルに関して言えば、冷やしすぎると味を損なってしまうため注意が必要です。
デュンケルは10〜12℃程度の温度が、もっとも風味・香りが引き立ちます。このためデュンケルを保管する場合は、温度をチェックして調節するとより美味しく飲むことができます。
>>ビールのおいしい飲み方を伝授!苦手な人や初心者でもおいしく飲めるコツ
ビールグラスはきれいにしておく
デュンケルを飲むのに使うビールグラスをきれいにしておくことも大切です。グラスににおいが残っていると、せっかくの香ばしい風味が台無しになってしまいますし、汚れがついていると泡立ちも悪くなります。
グラスを洗う際は、洗剤を十分にすすぐようにしてください。使用する前ににおいが気になるようなら、別のグラスに変えたり洗い直したりしましょう。
泡で美味しさを逃がさない
ビールグラスの選び方や、そこへの注ぎ方も美味しさに直結します。
ビールグラスでおすすめなのはトップが広がり、底に向かって細くなる形状のもの。泡立ちを良くし、香りを引き立ててくれます。
注ぐ時はグラスを傾け、フチに沿って泡の様子を見ながらゆっくりと。ビールの泡は、香りを閉じ込めたりクリーミーな口当たりにしたりするものです。そんな泡で旨みや香りを閉じ込めるイメージを持ちながら注ぎましょう。
飲ん樽で新鮮なビールを味わう
さらにデュンケルを美味しく味わいたい方には家庭用ビールサーバーの「飲ん樽(専用樽)」がおすすめ。9層構造の特殊フィルムで作られたインナーバックを持つ飲ん樽は、中のガスを逃さず外の酸素に触れにくい構造のため、ビールの鮮度を長く保持してくれます。いつでも新鮮なビールを楽しみたい方にぴったりです。
デュンケル以外のビールを詰めた商品もあるので、飲み比べにもご利用ください。
>>ビールサーバー付きの樽生ビールについて – おすすめの商品も解説
まとめ
この記事ではデュンケルについて、歴史や醸造方法、味、美味しく飲むための方法などを紹介しました。
ダークカラーの見た目と香ばしい風味が特徴のデュンケルは、日本人に広く飲まれているビールの一種。テイストが日本人好みであることはもちろん、ペアリングを楽しみやすい点も魅力です。
これまでデュンケルを飲んだことがない方は、この機会にぜひ一度味わってみてください。