クラフトビール

苦いビールがクセになる!飲み始めたい人におすすめの10選をご紹介

ビールは「苦味」が特徴のお酒。ビール好きにはたまらない、スッキリとした心地よい苦さです。

昭和のビールに代表されるラガーの苦味も定番ですが、クラフトビールの登場によって「苦い」のトレンドも変化しています。

一度飲めばクセになる、いま話題の「苦いビール」を紹介します。

この記事の監修者

ビールの縁側 編集部

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編集部メンバー全員が大のクラフトビール好き。


苦いビールの特徴

ビールの苦味は、いつまでも舌の上に残るような苦さではなく、飲んだ後にスッと消えるような心地よさがあります。

古くから親しまれているラガービールのようなガツンとした苦味もあれば、クラフトビールの人気スタイル「IPA」のような、芳醇なホップの香りとの相乗効果で美味しさが際立つ苦味もあります。

クラフトビールブームによって生まれた「アメリカンスタイル」のビールでは、香り高いアメリカ産アロマホップをふんだんに使用することで、より上品な苦味が感じられます。

ビールが苦い理由

ビールの苦味は、ホップに由来します。

ホップの球花の中にある「ルプリン」と呼ばれる器官に、ビール特有の苦味や香りのもととなる樹脂があります。

ホップは煮沸されることにより、ホップに含まれる成分が変化して苦味を持つようになります。
ホップ由来の苦味は、使用するホップの種類、量、投入するタイミングによっても異なります。

苦味づけのためには、苦味成分の多い「ビターホップ」を煮沸開始時に投入し、長時間煮沸することで苦味を抽出します。

煮沸しすぎると香りが飛んでしまうため、香りを出したいビアスタイルでは、香りが特徴の「アロマホップ」を、煮沸終了前後に投入するなど、製法にも工夫があります。

ビールの苦味を決めるホップについて、より詳しく知りたい方は下記のコラムをご覧ください。

>>ホップとは?ビール好きには常識の基礎知識とフレッシュホップについて

苦いビールの選び方

苦いビールの選び方

苦味が特徴のビアスタイルで選ぶ

苦いビールの代表格といえば「IPA」です。クラフトビール人気の火付け役ともいえるビアスタイルで、ホップの華やかな香りと力強い苦味が特徴です。

>>IPAビールとは?味の特徴や歴史について

苦味の数値(IBU)で選ぶ

IBU(国際苦味単位)とは、ビールの苦味を数値化したもの。数値が高いほど苦く、日本の一般的なビールはIBU15〜30程度ですが、IPAなど苦味が強いものはIBU50以上になります。

下記コラムでは、IBUについてさらに詳しく解説しています。
また、IBUが高いおすすめのクラフトビールもまとめているので、あわせてご覧ください。

>>ビールの数値「IBU」とは?おすすめのクラフトビールを紹介

ホップの種類で選ぶ

香りが持ち味のクラフトビールでは、ホップにも注目しましょう。上品な苦味と爽やかな柑橘系のアロマホップ「モザイク」や「カスケード」、苦味が強いビターホップの「ナゲット」を使ったビールも人気です。

おすすめの苦いビール5選

おすすめ①:【ONE’s BREWERY】IPK/あいぴーけー

おすすめ①:【ONE's BREWERY】IPK/あいぴーけー

ONE’s BREWERY(ワンズブルワリー)の『IPK(あいぴーけー)』は「IPA」に「ケルシュ」をかけ合わせたオリジナルビールです。

ビアスタイルでは「セッションIPA」にあたります。

セッションとは、伝統的なビアスタイルのアルコール度数を抑えて、飲みやすくしたスタイル。

アルコール度数は4.5%と軽めの飲み口でありながらも、ホップの香りと苦味が強調された、苦いビールファンにも大満足の一杯です。

大阪市西区のワンズブルワリーは、ケルシュに特化した醸造所。人気のスタイルをアレンジした、さまざまなハイブリッドケルシュが楽しめます。

>> 【ONE’s BREWERY】IPK/あいぴーけー

おすすめ②:【結城麦酒醸造】ゆうきスタイルIPA

おすすめ②:【結城麦酒醸造】ゆうきスタイルIPA

結城麦酒醸造の『ゆうきスタイルIPA』は、地元産の桃を使ったジューシーなIPAです。

アメリカ産の柑橘系ホップ 「モザイク」だけを贅沢に使用。苦味だけでなく、芳醇な香りとコクが楽しめます。

ホップ好きにはたまらない、一度飲んだら病みつきになるIPAです。

おすすめのペアリングは、BBQなどの肉料理。ガツンとした料理に、心地よい苦味がプラスできます。

結城麦酒醸造は、茨城県結城市にある小さな醸造所。地元中学校の元校長が定年退職後に始めたビール醸造は、地元産の原料を使った手づくりがこだわり。

地元愛あふれる美味しいビールを生み出しています。

>> 【結城麦酒醸造】ゆうきスタイルIPA

おすすめ③:【NORTH ISLAND BEER】IPA<インディアペールエール>

【NORTH ISLAND BEER】IPA<インディアペールエール>

NORTHISLAND BEER(ノースアイランドビール)の『IPA』は、鮮烈なホップの香りと苦みが魅惑のエールです。

ビアスタイルは、アメリカンスタイルIPA。柑橘系の香りを持つアメリカンホップを贅沢に使用し、フルーティで爽やかな香りと強い苦みが特徴的。

「アジア・ビアカップ」で、連続金賞を受賞した人気のIPAです。

豊かな香りを楽しむには、少しぬるめの8~11℃がおすすめ。ジンギスカンなどの肉料理ともよく合います。

北海道江別市にあるノースアイランドビールでは「自らが飲みたいものを造る」をテーマに、地元素材を使った自由で多彩なビールを生み出しています。

>> 【NORTH ISLAND BEER】IPA<インディアペールエール>

おすすめ④:【HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING】ウエストサイドクラシック

【HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING】ウエストサイドクラシック

ヒロシマ・ネイバリー・ブリューイングの『本通り ウエストサイドクラシック IPA』は、ホップの個性が楽しめる、クラシックなアメリカンIPAです。

80年代アメリカのホップ農家がよく栽培し人気となったビターホップ「ナゲット」を使い、ハーブのような香りと強い苦みが感じられます。

クリスタル麦芽のしっかりとしたモルト感とのバランスも良く、飲みごたえのあるビールです。

ヒロシマ・ネイバリー・ブリューイングは、広島の商業・文化の中心地の本通りにある醸造所。このビールは「本通りの西側にある醸造所のコンパスになるように」と名付けられています。

>> 【HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING】ウエストサイドクラシック

おすすめ⑤:【VectorBrewing】ねこぱんち〜NekoPunch〜

【VectorBrewing】ねこぱんち〜NekoPunch〜

VectorBrewingの『ねこぱんち〜NekoPunch〜』は、飲みやすいウィートセッションIPAです。

ウィートセッションIPAとは、アルコール度数が低めのライトボディーな喉ごしが特徴であるセッションIPAに、小麦を入れることで、より飲みやすくしたスタイルのこと。

IPAの中でもフルーティーな味合いで、苦みもしつこくないので、長時間飲んでも飽きがきません。

VectorBrewingの『ねこぱんち〜NekoPunch〜』は小麦を使った金色のペールエールです。

ねこパンチという可愛い名の通り、ポップな苦味とシトラスの香りが特徴的。

2019年度には、JAPAN GREAT BEER AWARDS 金賞を受賞しており、すっきりした後味でとても飲みやすいペールエールです。

>> 【VectorBrewing】ねこぱんち〜NekoPunch〜

おすすめ⑥:【Fujiyama Hunter’s Beer】年貢 ライスIPA

【Fujiyama Hunter's Beer】年貢 ライスIPA

Fujiyama Hunter’s Beerの年貢ライスIPAは、米を使用した力強いIPAで、ハンターズ人気No.1を誇ります。

自社生産コシヒカリが14%とホップがふんだんに使用されていて、ガツンとくる苦味と飲みごたえとフルーティーな香りを楽しめるIPAです。

静岡県の富士宮市にあるFujiyama Hunter’s Beerは、農家と猟師が始めた小規模なクラフトビール醸造所です。自然の恵みを活かした、特別なローカルビールを製造しています。

アルコール度数は6.0%、IBUは40で、ジビエ料理にもぴったりなので、ぜひ試してみてくださいね。

>> 【Fujiyama Hunter’s Beer】年貢 ライスIPA

おすすめ⑦:【いわて蔵ビール】イングリッシュIPA

【いわて蔵ビール】イングリッシュIPA

いわて蔵ビールのイングリッシュIPAは、伝統的なイギリスのインディアペールエールで、モルトの旨味と味が特徴です。

インターナショナルビアカップ 銀賞を受賞したその味は、伝統的なホップ、UKゴールディング、ハラタウなどが使用されていて、インモルトの旨味とホップの苦みのバランスが抜群。

アルコール度数は6.0%、IBUは65と苦味をしっかりと味わえるので、カレーやお肉、揚げ物、鳥から、サワークリームといった、ビールの苦味に負けないくらいの香りが強いおつまみと合わせると美味しいですよ。

グラスの先がすぼんだ形をしたIPAグラスに注いで、少しぬるめの温度で飲めば、フルーティーさと華やかな香りが楽しめるので、おすすめです。

>> 【いわて蔵ビール】イングリッシュIPA

おすすめ⑧:【盛田金しゃちビール】アルト

【盛田金しゃちビール】アルト

盛田金しゃちビールの金しゃちビールアルトは、本場デュッセルドルフスタイルの褐色ビール。

美しいルビー色の外観が特徴で、飲むと最初はロースト麦芽の程度の良いコクとまろやかな風味、最後は心地の良い苦味が感じられます。みずみずしく、何杯飲んでも飽きが来ないアルトらしい味わいです。

アルト(alt)とは、英語のoldと同じ意味の単語で、古い製法、つまりエールビールの製法(上面醗酵)で造ることを意味します。

このビールは、盛田金しゃちビールで最初に醸造され、25年の歴史があるビールです。
アルコール度数は5.0%、IBUは28で、ポークハムやハンバーグ、豚角煮、焼鳥、魚煮物などのおつまみに合いますよ。飲み頃の温度は9℃なので、冷やしすぎないように注意してください。

>> 【盛田金しゃちビール】アルト

おすすめ⑨:【Session’s Brewery】Oyster City Stout

【Session's Brewery】Oyster City Stout

Session’s BreweryのOyster City Stoutは広島県産の牡蠣殻を仕込み水に使用し、濃厚な飲み口でありながら、さっぱりとした後味があるスタウトです。

アルコール度数5.0%、IBU30.7でジャパン・グレートビア・アワーズ2020では、銀賞を受賞した経歴もあります。

黒ビールの中でも日本人に馴染みが深いスタウトは、肉じゃがや赤身の肉料理、ビーフシチューなどの煮込み料理や、チョコレート、ガトーショコラなどのスイーツと合わせるのがおすすめです。

Session’s Breweryは2018年4月に醸造を開始した、広島市中区江波にあるブルワリー。小規模ですが、労を惜しまずに美味しいビールを造り続けることをモットーとしています。

>> 【Session’s Brewery】Oyster City Stout

おすすめ⑩:【NORTH ISLAND BEER】IPA<インディアペールエール>

【NORTH ISLAND BEER】IPA<インディアペールエール>

NORTH ISLAND BEERのIPA<インディアペールエール>は、鮮烈なホップの香りと苦みが魅力的なエールビールです。柑橘系の香りが爽やかなに漂うアメリカンホップを贅沢に使用しています。

ジャパン・アジアビアカップにて、2008年と2009年の2年連続で金賞を受賞したその味は、鮮烈な香りと強い苦みのハーモニーがクセになって、止まらなくなりますよ。

アルコール度数は6.5%、IBUは65で、厚切りジンギスカン山わさび醤油などのおつまみとペアリングするのがおすすめです。飲みごろ温度は8~11℃なので、冷やしすぎに気をつけてくださいね。

>> 【NORTH ISLAND BEER】IPA<インディアペールエール>

苦いビールに合う!おすすめのおつまみ

苦いビールをさらに美味しく味わうためには、ペアリングを意識しておつまみを選ぶことが重要です。

ビールと料理の相性が良い組み合わせをビールペアリングと言います。

苦いビールとのビールペアリングを意識した、おすすめのおつまみを見ていきましょう。

カレー等のスパイシーな料理

ホップの香りと苦味が特徴のIPAなどの苦いビールには、同じようにスパイスが効いて味がはっきりとしているおつまみが合います。

そのため辛さが強くスパイシーなカレーは、苦いビールのおつまみにぴったりなので、ぜひ試してみてくださいね。

ハンバーガーや餃子等の脂っこい料理

苦いビールにはハンバーガーや餃子といった脂っこい料理も合うのでおすすめです。

特にアメリカで発展したIPAは同じくアメリカンな料理を合わせると、美味しく味わうことができますよ。ぜひ、お肉と野菜がたっぷり入ったハンバーガーをおつまみにしてみましょう。

苦味が強めのIPAには厚切りのお肉とチーズが入ったハンバーガー、苦味が少ないものにはレモンソースがかかったチキンバーガーを一緒に味わってみてください。

豚の角煮や酢豚等の豚肉料理

苦いビールを豚肉とともに堪能したいのであれば醤油ベースの豚の角煮や酸味のある酢豚がおすすめです。

特にモルトな甘みとホップの苦味があるIPAには、酢豚の塩味と酸味がよくマッチします。

味が濃い料理もおつまみにしやすいという点が、苦いビールの魅力ですね。

まとめ

クセになる苦味と爽快な飲みごたえが人気の「苦いビール」。芳醇な香りが楽しめるクラフトビールでは、苦いビールのイメージも変化して、その味のとりこになる人が増えています。

クラフトビールの売れ筋ランキングでも特に目立っている「IPA」は、試しておきたい人気のビアスタイルです。

その魅力にハマったら、ビアスタイルの解説記事で由来や歴史を学んでみると、さらに楽しみ方が広がるでしょう。飲む人を夢中にさせる、クラフトビールの世界をお楽しみください!

クラフトビールといっても種類が豊富にあり、ホップの苦味や香りがクセになる「IPA」や、コクの深さが日本人に合う「ペールエール」などさまざまです。

売れ筋ランキングでは週間ランキングや、クラフトビールの種類別ランキングが分かり、最近のトレンドが把握できます。これまで知らなかったクラフトビールに出会え、嬉しい発見ができるはず。

またどのビールが自分好みなのかイマイチわからない方のために、「飲み比べセット」をご用意しました。きっとあなたのお気に入りの味が見つかりますよ。

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